野生動物

クマ棚とは? ヤドリギとの違いについて|ツキノワグマ

 ツキノワグマが樹上で堅果類(ドングリ類)などを食べる際、枝先まで移動する事ができないため、樹上で結実した枝をたぐり寄せて採食します。折れた枝が樹上に鳥の巣のように積み重なったものを『クマ棚』と呼ばれています。落葉広葉樹林帯では晩秋の落葉後になるとクマ棚が確認しやすくなります。

クマ棚とは

 ツキノワグマが樹上で堅果類(ドングリ類)などを食べる際、枝先まで移動する事ができないため、樹上で結実した枝をたぐり寄せて採食します。折れた枝が樹上に鳥の巣のように積み重なったものを『クマ棚』と呼ばれています。落葉広葉樹林帯では晩秋の落葉後になるとクマ棚が確認しやすくなります。風雪等が強い地域では冬季に枝が落ちてしまい、クマ棚が確認しづらくなってしまうため注意が必要です。

ヤドリギとは

 一見するとクマ棚のように見えるものの一つとして、ヤドリギ(宿木)があります。ヤドリギは常緑多年生植物で、他の樹木の上に生育する寄生植物(半寄生)です。樹上で球体のように広がる特徴的な形状をしています。種子は冬季にキレンジャクやヒレンジャクが採食します。

クマ棚とヤドリギの見分け方

  • クマ棚は枝先が折れているが、ヤドリギは残っていることが多い
  • クマ棚は枯れているが、ヤドリギは常緑
  • クマ棚は樹皮に爪跡がついていることがある

クマが登った跡

クマ棚図鑑

コナラ

  • ブナ科 コナラ属
  • 落葉広葉樹
  • 分布:北海道・本州・四国・九州

クマ棚(コナラ)

ミズナラ

  • ブナ科 コナラ属
  • 落葉広葉樹
  • 分布:北海道・本州・四国・九州

クマ棚(ミズナラ)

クリ

  • ブナ科 クリ属
  • 落葉広葉樹
  • 分布:北海道南部・本州・四国・九州

クマ棚(クリ)

ウワミズザクラ

  • バラ科 ウワミズザクラ属
  • 落葉広葉樹
  • 分布:北海道南部・本州・四国・九州

クマ棚(ウワミズザクラ)