差分(difference)とは、 オーバーレイレイヤの地物の外側、もしくは部分的に重なっている地物を入力レイヤから抜き出す機能です。部分的に重なっているレイヤは、オーバーレイレイヤで切り抜かれた部分のみが表示されます。
記事の内容
- 差分(difference)機能について解説
差分(difference)機能とは
差分(difference)とは、 オーバーレイレイヤの地物の外側、もしくは部分的に重なっている地物を入力レイヤから抜き出す機能です。部分的に重なっているレイヤは、オーバーレイレイヤで切り抜かれた部分のみが表示されます。
この機能によって地物の面積・長さなどが変更した場合、テーブルの属性値は自動で修正されないため、手動で更新する必要がある点に注意が必要です。
差分(difference)を使用する方法
新規シェープファイルレイヤを追加(読み込み)
差分(difference) で使用する入力レイヤと、オーバーレイレイヤのシェープファイルをQGISへ追加(読み込み)します。シェープファイルはドラッグ&ドロップや『データソースマネージャー ー ベクタ ー 追加したいファイルを選択』で追加する事が出来ます。
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差分(difference) を使用する方法
差分(difference) を使用する場合には、ベクタ(O)ー空間演算ツール(G)ー 差分(difference)を選択します。
ベクタ(O)ー 空間演算ツール(G) ー 差分(difference)
項目 | 概要 |
---|---|
入力レイヤ | ベースとなるレイヤを選択 |
オーバーレイレイヤ | このレイヤに重なった部分が 入力レイヤから削除されます |
差分(difference) | 一時レイヤを保存 ファイルに保存 GeoPackageに保存 データベーステーブルに保存 文字コードを変更(System) |
差分(例)
- 入力レイヤ:富良野駅バッファ10km
- オーバーレイレイヤ:富良野駅バッファ5km
⇒ バッファ 5~10kmの部分が差分によりレイヤが作成される
差分(結果)
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