QGISはGNU General Public Licenseで提供されている、オープンソースの地理情報システム(GIS)です。数多くのベクター・ラスター・データベースフォーマット等が使用でき、無料で誰でも自由に使えるソフトウェアでありながら、有料のGISソフトに近い機能や操作性を備えています。
QGISとは
QGISはGNU General Public Licenseで提供されている、オープンソースの地理情報システム(GIS)です。オープンソースとは、プログラムのコード(内容)が公開されており、変更や再配布などが許可されていますが、変更・再配布されたソフトウェアもオープンソースとすることが定められています。
QGISではベクターデータ(ESRI shapefile,CSV,GPX,KML等)・ラスターデータ(ENVI,GIF,GRASS等)・データベースフォーマット等が使用できます。無料で誰でも自由に使えるソフトウェアですが、有料のGISソフトに近い機能や操作性を備えており、プラグイン等を導入することで機能を拡充することも可能です。QGISは2002年に提供が開始され、2021年6月現在ではVersion 3.16が提供されています。
QGISでできること
QGISでは、ラスターデータ・ベクターデータに対応しており、データの取り込み・作成・編集を行うことが出来ます。ベクターデータはポイント・ライン・ポリゴンフィーチャのいずれかとして保存することができます。QGISはシェープファイル・カバレッジ・パーソナルジオデータベース・dfx・Mapinfo・PostGISに対応しています。
- シェープファイル(Shapefile)
- カバレッジ
- パーソナルジオデータベース
- dfx
- Mapinfo
- postGIS
QGISの対応OS
QGISはMicrosoft Windows、macOS、Linux、Andoroidに対応しています。商用GISと比較して、必要なRAMと処理能力が少ないため、古いハードウェアやCPUパワーが制限される可能性のある環境でも実行することも出来ます。
- Microsoft Windows
- macOS
- Linux
- Andoroid
QGISのインストール
QGISは公式サイトからインストールすることができます。 OS(Windows・Mac OS等)、パソコンの環境(32bit・64bit)を選択してインストールします。パソコンの環境(32bit・64bit)は以下の手順で確認することができます。
1.OSを選択
- Windows(Windows PC)
- Mac OS(Mac PC)
- Linux
- BSD
- Apps for mobile and tablet (Android,iPad等)
2.PCの環境を選択(Windows)
Windowsのパソコンには32bit版、64bit版があるため、性能に応じたソフウェアをインストールする必要があります。OSの性能は以下の手順で確認することができます。
Windows
PCを開く → 右クリック → プロパティ
システムの種類を確認
(例)64ビット オペレーティング システム
3.ダウンロード
QGISの使用方法
QGISは無料で誰でも自由に使えるソフトウェアでインストールしたものの、「起動後、何したらいいの?」「このソフト、難しい…」となってしまい、心が折れてしまって二度と起動することなくなんて経験ありませんか? 以下の記事では、QGISの始め方について1から順番に解説していきます。