切り抜き(Clip)機能は、別のポリゴンレイヤを使用して、入力ベクタレイヤを切り抜く(Clipping)機能です。重なっているレイヤ(オーバーレイレイヤ)のポリゴンと重なっている部分のみが出力レイヤとして追加されます。
記事の内容
- クリップ機能について解説
- クリップ機能の活用方法について解説
切り抜き(Clip)機能とは
切り抜き(Clip)機能は、別のポリゴンレイヤを使用して、入力ベクタレイヤを切り抜く(Clipping)機能です。重なっているレイヤ(オーバーレイレイヤ)のポリゴンと重なっている部分のみが出力レイヤとして追加されます。
地物の面積や長さなどのプロパティは、クリッピング(切り抜き)機能によって変更されるため、地物の属性テーブルが変更されない事に注意が必要です。面積等が変更になった属性テーブルがある場合には、手動で再計算して更新する必要があります。
クリップ(Clip)を使用する方法
新規シェープファイルレイヤを追加(読み込み)
最初にクリップ(Clip)で入力レイヤ(切り抜きたいレイヤ)と、オーバーレイレイヤのシェールファイルをQGISへ追加(読み込み)します。シェープファイルはドラッグ&ドロップや『データソースマネージャー ー ベクタ ー 追加したいファイルを選択』で追加する事が出来ます。
切り抜く(Clip)機能をする方法
切り抜く(Clip)機能を使用する場合には、ベクタ(O)ー空間演算ツール(G)ー切り抜く(Clip)を選択します。
入力レイヤには切り抜きたいレイヤ(例:WA_JGD2011_JPRCXⅩⅡ)を選択し、オーバーレイレイヤに重ね合われるレイヤを選択します。 レイヤはオーバレイレイヤの形に入力レイヤが切り抜かれます。切り抜いたレイヤは『クリップ済みグリッド』として出力されます。一時レイヤとして出力した場合は、シェープファイル等にエクスポートして保存します。
項目 | 概要 |
---|---|
入力レイヤ | 切り抜きたいレイヤ |
オーバーレイレイヤ | このレイヤの形に入力レイヤが切り抜かれます |
クリップ済みグリッド | 一時レイヤを保存 ファイルに保存 GeoPackageに保存 データベーステーブルに保存 文字コードを変更(System) |
関連記事
バッファ(Buffer)は、緩衝物・緩衝材・緩衝器などの意味がありますが、GISではポイント・ライン・ポリゴンから指定距離のレイヤを発生させる機能のことを意味します。バッファ(Buffer)機能はハザードマップ(例:噴火警戒レベルの火口からの距離)などに活用されています。