『和集合(union)』は、2つの地物レイヤが重なっている部分を分解し、重なる部分と重ならない部分を別々の地物として出力します。この方法により両方のレイヤの属性値が引き継がれます。本記事では和集合の使用方法について解説します。
記事の内容
- 和集合(union)について解説
和集合(union)とは
『和集合(union)』とは、入力レイヤの地物が互いに重なりをチェックし、重なった部分と重なっていない部分を別の地物に分けるツールです。重なった部分については、重なった地物の数だけ同じ地物が作成されます。
オプションのオーバーレイでは、地物と重なる部分と重ならない部分に各レイヤの地物が切断され、新規レイヤが作成されます。和集合(ユニオン)レイヤの属性テーブルには、両レイヤの属性値が収納されます。
和集合を使用する方法
新規シェープファイルレイヤを追加(読み込み)
『和集合(union)』 で使用する入力レイヤのシェープファイルをQGISへ追加(読み込み)します。シェープファイルはドラッグ&ドロップや『データソースマネージャー ー ベクタ ー 追加したいファイルを選択』で追加する事が出来ます。
【QGIS 3】シェープファイル(Shapefile)をインポートする方法
シェープファイル(Shapefile)は米国ESRI社が策定したデータ相互交換用のデータフォーマットで、道路や建物などの位置情報や形...
和集合(union)
『和集合(union)』は、2つの地物レイヤが重なっている部分を分解し、重なる部分と重ならない部分を別々の地物として出力します。この方法により両方のレイヤの属性値が引き継がれます。
『対称差』 を使用する場合には、ベクタ(O)ー空間演算ツール(G)ー和集合(union)を選択します。
ベクタ(O)ー 空間演算ツール(G) ー 和集合(union)
項目 | 概要 |
---|---|
入力レイヤ | |
オーバーレイレイヤ | |
出力レイヤ | 一時レイヤを保存 ファイルに保存 GeoPackageに保存 データベーステーブルに保存 文字コードを変更(System) |
和集合(union)の結果について
処理が終了すると、新たに作成された地物がQGISプロジェクトに追加されます。これにより、重なった部分と重なっていない部分を別の地物に保存されます。
関連記事
QGISの基本操作方法
インポート
シェープファイル
シェープファイル(Shapefile)は米...
QGISのツール(ジオメトリ・解析・調査)
空間演算ツール
項目一覧
バッファ(Buffer)
切り抜き(Clip)...
QGISの実例
ベクタ
都道府県境レイヤを地球地図日本で作成する方法
地球地図日本(国土...