「シングルパートをマルチパートに集約する」機能は、個別のシングルパートジオメトリを単一のパートに統合するためのツールです。これによりフィーチャ数が削減されることにより、地図表示やラベル設定が簡単になります。本記事ではシングルパートをマルチパートに変換する方法について解説します。
記事の内容
- シングルパートをマルチパートに集約する方法について解説
シングルパートをマルチパートに集約するとは
「シングルパートをマルチパートに集約する」機能は、個別のシングルパートジオメトリを単一のパートに統合するためのツールです。これによりフィーチャ数が削減されることにより、地図表示やラベル設定が簡単になります。
• データの簡潔化
フィーチャ数を削減することでデータ管理が容易になります。地図表示やラベル設定も効率化されます。
• 解析の効率化
空間解析ツールによっては、マルチパート形式の方が効率よく動作します。例えば、属性ごとにまとめたデータで集計やエリア全体の分析を行う場合に有利です。
シングルパートをマルチパートに集約する方法
新規シェープファイルレイヤを追加(読み込み)
『シングルパートをマルチパートに集約』 で使用する入力レイヤのシェープファイルをQGISへ追加(読み込み)します。シェープファイルはドラッグ&ドロップや『データソースマネージャー ー ベクタ ー 追加したいファイルを選択』で追加する事が出来ます。
シングルパートをマルチパートに集約
『シングルパートをマルチパートに変換』 を使用する場合には、ベクタ(O)ージオメトリツール(E)ーシングルパートをマルチパートに集約…を選択します。
入力レイヤ
集約化したいレイヤーを選択します。
項目 | 概要 |
---|---|
入力レイヤ | |
属性(フィールド) [オプション] | |
出力レイヤ | 一時レイヤを保存 ファイルに保存 GeoPackageに保存 データベーステーブルに保存 レイヤに保存 文字コードを変更(System) |
処理の実行と結果の確認
設定が完了したら「実行」をクリックします。
シングルパートをマルチパートに集約の結果
新しいレイヤーとして集約されたジオメトリがプロジェクトに追加されます。適切に変換されたかを確認し、必要に応じて右クリック - エクスポート ー 新規ファイルに地物を保存(A)を選択してShapefile形式等に保存します。
シングルパートをマルチパートに集約すると、属性データは一つとなります。
入力レイヤ
出力レイヤ
まとめ
「シングルパートからマルチパートへの集約」は、QGISでデータを扱う上で非常に有用な操作です。この機能により、データの整理や解析効率の向上などの効果が得られます。地理空間データの管理や解析が一段とスムーズになるので、ぜひこの機能を試してみてください!
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